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歴女と税金

信教の自由と古都保存協力税条例
京都地裁昭和59年3月30日判決

 私は筋金入りの歴女なので,この判例にはとても関心がありました。私が様々なお寺や神社に拝観するときは,「この拝観料が,社寺の保存のために使われたらいいな」と思いながら拝観料を払うので,そこから都市のために一部天引きされるとなると,ちょっと嫌だなぁと思ってしまいます。それに,ここまであっけらかんに話していいかわかりませんが,一都市の公務員が市民の生活をよりよくするために,観光ビジネスと歴史にそこまで甘えんなよと言いたいわけです。いや,私みたいなよそ者がこんなこというとね,梅棹忠夫さんはけしからん!ときっと言うと思います。テメェ等観光客のせいで社寺は大切なものを失いかけているんだ!と。確かに私もそこは反省しております。

 それに,この事件はやはり政教分離にも関わってくる話ですね。文化財の観賞という外形的側面に税を課しているにすぎず,課税という行為は宗教的側面には無関係との意見もあったそうですが,外形的側面と宗教的側面はそんなに簡単に分けることは出来ないと私は思うんですよね。ブルーノ・タウトが桂離宮を見て外面的側面のみ評価したとは思えない。

 この事件,さっきネットで調べていたんだけど,かなり時間とコストがかかっているみたいで,この条例で徴税した税金よりはるかに争った際に発生したコストの方が上回ると思うんだよね。結局この論争って何だったんだろうって思っちゃう。

 京都市は,昭和58年1月18日に指定社寺の観賞に対し,その鑑賞者に大人一回50円の税を課すところの京都市古都保存協力条例を制定し,自治大臣の許可を得ようとしたが,この条例により特別徴収義務者に指定される予定の宗教法人等が,市長及び市を相手取って条例の無効確認,予備的に条例思考の差し止め,古都保存協力税を新設してはならない義務の確認等を求めて訴えを提起した。

原告らの主張は,多岐にわたっているが,信教の自由及び政教分離信教の自由及び政教分離との関係では,宗教施設拝観に対する課税は,宗教行為そのものへの課税であり,原告の布教の自由及び参詣者の信教の自由を侵害すること,少なくとも仏教においては宗教施設を公開し一般参詣者の目に触れさせること自体が,重要な宗教行為であること,また,本件条例は,宗教団体である原告ら社寺に対し税の徴収権という政治権力を賦与するものであるから,政教分離原則に違反すること等であった。

原告らは,さらに京都市の社寺等のうち,本件条例の指定社寺の拝観者だけに課税すること及び本件社寺の拝観者だけに課税すること及び本件条例の指定社寺だけに特別徴収義務を課することの平等原則違反も主張した。

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