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溝口健二と黒川紀章と戦後邦画の話

突然だが,私は女優の若尾文子が大好きである。溝口健二監督の『祇園囃子』を観てから若尾文子のとりこになり,いくつもの作品を観尽くした。溝口健二がもし長生きしていたら,若尾文子は増村保造監督の手に渡らず,また違った女優生活を送っていたのではないかと思う次第である。
 私の先輩に映画を研究している方。ここからの話は,専ら先輩から聞いた話をメモしたものなので,引用文献は無い。というか,大学の図書館で探してもなかった。また,先輩はどうも黒澤明があまり好きではないらしく,少々情報に偏りがある可能性がある。
 まず,若尾文子の旦那である建築家の黒川紀章について述べる。
 黒川は,世界中に様々な都市計画の取り組みを実行した。イタリアのヴァスト市,サンサルヴォ市,カザフスタン新首都アスタナ計画,シンガポール実験特区フュージョンポリス等を手掛けた(メモより)。
 私はまた別の友人と,六本木にある国立新美術館のシュルレアリズム展に行ったことがあるが,その国立新美術館が黒川紀章の手掛けたものだったということを,後で知った。当時私はその建築物を見て,すごく「涼しい」デザインだなと思った。ゴテゴテ感がなくとてもスッキリしていて,それでいてスコーンと空間を「涼しい」ものに変えていた。私にとって東京の都市は建築物が多くて暑苦しかったが,美術館に行くと久しぶりに涼しい空気を吸ったような気がした。
 
 1950年代末に始まったフランスにおける映画運動に,ヌーヴェルヴァーグというものがある。「新しい波」を意味するそうだ。そのヌーヴェルヴァーグに多大な影響を与えた人物の一人として,溝口健二が挙げられるそうだ。
 先輩の一番好きな映画監督は溝口健二ではないらしいが,山手線を一周しながら映画について延々語り合うという,昭和時代さながらの貧乏生活をしていた私の目には,先輩に溝口健二が重なって見えた。溝口さんと先輩を重ね合わせても導き出せることは何もないのに。
 邦画監督で忘れていけないのが小津安二郎である。私は小津さん特有のカットがすごく大好きで,初めて観る映画でもそれが小津作品であればすぐにわかる。小津作品に関しては語りたいことが沢山あるがそれは割愛し,小津作品がどのように世界に影響を与えたのかだけを述べる。
 小津作品に,『東京物語』がある。この作品は,2012年の,イギリスの権威ある月刊映画専門誌『Sight & Sound』のオールタイム・ベスト50に,なんと第1位に選ばれたそうだ。曰く,小津の神秘的かつ細やかな叙述法により家族の繫がりと、その喪失という主題を見る者の心に訴えかけているところが評価されたとのことだ。
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