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ルネサンスとマキャベリ的知性仮説

<1、マキャベリ的知性仮説>
 さて、本題に戻ろう。私は音楽検定と美術検定をそれぞれ3級ずつ持っており、またラファエロを愛してやまない女なので、ルネサンスを調べるというのはとても今更感があり、また書くと止まらなくなるので、逆にどこから手を付けるとよいのか分からない状態である。
 そこで、心理学を介してルネサンスを分析してみようと考えた。まずルネサンス(直訳すると「再生」)とは、一義的には、14世紀 - 16世紀にイタリアを中心に西欧で興った古典古代の文化を復興しようとする歴史的文化革命あるいは運動を指すという事を確認しておく。
 ルネサンスの時期には、ニコロ・マキャベリという政治思想家がいた。彼は『君主論』を唱えた。簡単に言うと、「目的のためには手段を選ばない」である。現在ではあまりいい意味で使われる事は無いが、私はこの考え方を結構気に入っている。
 進化心理学の用語にマキャベリの考え方を発展させた「マキャベリ的知性仮説」というものがある。簡単に言うと人間の持つ高度な知的能力は、複雑な社会的環境への適応として進化した、という仮説。「マキャベリ的」という言葉は、15世紀イタリアの政治思想家ニコロ・マキャベリに由来し、マキャベリの著書『君主論』に出てくるような意味での、社会的・権謀術数的な駆け引きの能力が、個体の適応度に大きな影響を与えたのではないか、とするそうだ。
 私はこの考え方のどこに魅せられているか。それは、この考え方を日常生活に応用すると生活しやすくなる、という点においてである。自分が自分らしく生きていくためにどのように上層部を説得できるか。どのような言葉や思考や知識が説得の武器となるか。その考え方はマキャベリズムから得た考え方で、私は彼の考え方を「自分が生きたいように生きるにはそれなりの手段を考える必要がある」という考え方に発展させていった。ゆえに彼の考え方は好きである。彼を支持する者はマイノリティではあるが。
 
<2、絵画のイノコロジー分析>
 イノコロジーという言葉がある。既知のデータから出発し、その作品を成立させているもろもろの因子、つまり歴史的・社会的・文化史的因子を総合的に再構成し、その作品のもつ本質的な意味を探索することだそうだ(若桑,1995)。
 ルネサンス期にはミケランジェロという画家がいた。彼の描いたシスティーナ礼拝堂の天井画を見てみようと思う。
 システィーナ礼拝堂は1477年に法皇シクストゥス四世によって建てられた。ここの天井にミケランジェロは、1508年から1512年にかけてフレスコ画を描いたそうだ。
 芸術とは、創造するにせよ、享受するにせよ、極めて思想的なことである。
 この天井画には、「天地創造」「アダムとエヴァ」「ノアの箱舟」という、一連のキリスト教の物語が描かれている。
 ミケランジェロがまだ10代のときに、フィレンツェでサヴォナローラという僧侶が熱烈な教会改革の運動を起こした。彼は物質的な快楽や豪奢をむさぼっている当時の教皇アレクサンデル6世とローマ教会を激しく攻撃し、その堕落し、その堕落への神の刑罰として、イタリアの滅亡を予言した。これに備えるには、新しい教会をつくるほかない、と叫んだ。
 これと似たことをやがてルターが言い、世界をゆるがす宗教改革が起こるのは、ほんの20年ほど後のことだそうだが、ルターの場合、産業革命や就業革命のようなものも背後にあったと聞いたことがあるが、紙面が足りないのでその話は割愛する。
 サヴォナローラはルターとは違い、1498年に、アレクサンデル6世によって火あぶりになってしまった。
 紙面が足りないので至極単純に書いてしまうと、ミケランジェロはシスティーナの天井画で、サヴォナローラは正しかった、との暗号を残したのかも知れない、という見方も出来る。

引用文献
若桑みどり 1996 筑摩書房 イメージを読む
同上    1995 日本放送出版協会 絵画を読む

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