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心中

中学校の美術の教科書に載っていたあの絵

吸い込まれそうに幻想的だった

その美しさに触れたくて

指でページを撫でてみた

でも

触れられなかった



私の歩む日々と美しさには

見えない隔たりがあることを感じていた

私の気持ちを分かってくれるプシュケーのいないこの世に

真実の彩りがあるなんて期待しなくなった



そんな過去も知らないあなたは

木漏れ日の眩しいお庭に連れてってくれたね

私たちはいつの間にか

真直線に進む光と

揺らぐ光に包まれていた



一面に咲く睡蓮の花の色は

そよ風が吹く度に

まるでポリモードのように

知らない世界を

作り続けていく



私は美しさに触れるどころか

のみ込まれた

何度呼吸しても消えることのない

匂いと空間と光は

私の呼吸の色を変えた



調和されたこの空間で私は

今度一緒にアイリスを見に行こうね

とあなたに言った

けれど

私はイデアじゃない

人間で

帰る場所がある

今度

なんてない



この時空間が永遠に封印できる何かが欲しくなった

あなたに教えてもらったものが

確かにこの世に存在したと証明する何かが欲しくなった

だからあなたと写真を撮った

時空間を切り取った

私はあなたと

この写真の中で心中した



地上に帰った私からあなたに教えてあげる

どこにでも転がっている何かに触れる時

それは時としてとても覚悟のいる場合もあるの

だから簡単には触れないでほしいの



永遠じゃないものに触れるとっておきの方法を

私は知らない

だから

淡い傷だけが残った
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